Japanese
English
特集 気管支喘息重積発作をめぐって
気管支喘息の治療経過と重症化
Treatment and Seriousness in Asthma
前田 裕二
1
Yuji Maeda
1
1国立相模原病院リウマチ・アレルギー臨床研究部・内科
1Research Center for Rheumatology and Allergology Division of Internal Medicine, National Sagamihara Hospital
pp.1249-1254
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901380
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はじめに
気管支喘息の重症化がアレルゲ回避も含め適切な治療によって避けることができるものであるかは大きな問題である.現在,気道炎症は気道過敏性亢進の少なくとも一部の原因であり,炎症の持続は気道のリモデリング,不可逆的な気流障害につながると考えられている.したがって,重症化回避のためには気道過敏性を改善する薬物を選択することが一つの指針となろう.
本稿では抗喘息薬の気道過敏性へ及ぼす効果を考察するとともに,いわゆる専門的な治療により重症化が回避できるかを述べる.
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