Japanese
English
Bedside Teaching
急性心筋梗塞の早期収容ネットワーク
CCU Network as a Primary Care of Acute Myocardial Infarction
高野 照夫
1
Teruo Takano
1
1日本医科大学附属病院集中治療室
1Division of CCU, Nippon Medical School
pp.757-763
発行日 1995年8月15日
Published Date 1995/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901096
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急性心筋梗塞は突然発症し,発症後の早期診断と治療が患者の予後を大きく左右する.それゆえ,いかに早く適切な施設に入院させて診断を確定し冠血行再建療法を行うかが重要であり,その対策としては各地域に合った心臓病救急医療体制の整備充実が必要である.チーム医療とは,その概念がもともと複数の医師が一人の患者の治療に団結・協力してあたるというもので,いわば横のチームであるが,特に本症の治療に際しては,さらに広く縦と横のチームワークが必要である.すなわち,CCUを中核として救急隊員をはじめとするコメディカル・第一線医療機関・行政・一般市民が一体となって医療を円滑に進めることが大切で,それが本症の予後を改善に導く方策である.また,不安定狭心症では心筋梗塞への進展が7〜21%に認められるので,この治療と安定狭心症を徹底的に治療して不安定狭心症への進展を防止することが重要である.
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