Japanese
English
Bedside Teaching
超音波法による末梢動脈病変の評価
Ultrasonographic Evaluation for Peripheral Arterial Diseases
伊藤 雅史
1
,
三島 好雄
1
Masashi Ito
1
,
Yoshio Mishima
1
1東京医科歯科大学医学部第二外科
1Department of Surgery II, Tokyo Medical and Dental University School of Medicine
pp.147-152
発行日 1995年2月15日
Published Date 1995/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901003
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はじめに
超音波検査法はbedsideで施行できる非侵襲的末梢血管検査法として汎用されている.超音波検査法にはドプラ原理を応用し血流音や流速波形などの解析による機能的評価法としての超音波ドプラ法と,血管の形態や壁の性状を画像診断として評価する超音波断層法があり,近年では両者を組み合わせたduplex法やカラードプラ法も普及してきた.
超音波検査は動脈疾患のみならず静脈疾患に対する診断法としても有用であるが,本稿では主に超音波ドプラ法による末梢動脈病変の診断を中心に解説する.なお,超音波検査に限らず末梢血管の検査においては,寒冷やストレスによる脈管系への影響を除外するため,22〜25℃の温かい静かな部屋で10〜20分間の臥床安静後に施行するのが原則である.
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