Japanese
English
特集 循環器画像診断の定量的評価
末梢血管におけるカラードプラ法
Color Doppler Ultrasongraphy in Peripheral Arteries
井上 芳徳
1
,
岩井 武尚
1
,
遠藤 光夫
1
Yoshinori Inoue
1
,
Takehisa Iwai
1
,
Mitsuo Endo
1
1東京医科歯科大学医学部第1外科
1First Department of Surgery,Tokyo Medical and Dental University,School of Medicine
pp.1055-1060
発行日 1994年11月15日
Published Date 1994/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900952
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はじめに
本邦では末梢血管の検査法のひとつとして以前よりDuplex超音波断層検査法が用いられているが,近年になりカラードプラ法が導入されつつある.カラードプラ法は血管の描出,流速波形による狭窄性病変の診断の点では,Duplex超音波断層検査法と基本的に同一であるが,Bモード時に血管系が赤,青のカラーで表示されるため深在性血管でも容易に同定できること,狭窄性病変が視覚的に捉えやすいことなどにより,大幅に診断能が向上し,かつ簡便になった.
本論文では当科でのデータおよび文献を参考にして,末梢血管領域でのカラードプラ法の原理,基本的走査方法を述べた後,頸動脈,腹部内臓動脈,四肢末梢動脈領域での定量的評価法について現況を紹介する.
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