今月の主題 消化器疾患の画像診断
画像診断の応用—現況と将来
カラードプラ腹部エコー
久 直史
1
1高知医科大学放射線部
pp.71-75
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903458
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ポイント
●ドプラ信号は発信側,受信側いずれの動きによっても生ずる.探触子の固定と呼吸の停止をしっかり行うことが第1である.
●カラーゲインの設定を適切に.低すぎるカラーゲインでは信号は得られない.ノイズが出始めるレベルより少し低め程度に設定する.
●繰り返し周波数(PRF)の設定を適切に.PRFが高すぎると得られるドプラ信号は小さくなるし,PRFが低すぎると折り返し現象が起きてしまう.
●入射角は60°以下に.入射角が大きすぎると得られる信号は小さくなるし,角度補正による誤差は大きくなる.
●サンプリング幅を適切に.狭いサンプリング幅では微小な信号は探しにくい.また大きな血管では中心部と辺縁とで流速は異なる.サンプリング幅が広すぎると複数の血管の信号を拾うことが多くなる.
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