Japanese
English
Bedside Teaching
呼吸不全患者の航空機輸送の問題
Air Transportation of Patients with Respiratory Insufficiency
加藤 啓一
1
,
巌 康秀
2
Keiichi Katoh
1
,
Yasuhide Iwao
2
1日本赤十字社医療センター麻酔科
2杏林大学医学部麻酔学
1Department of Anesthesiology, The Japanese Red Cross Medical Center
2Department of Anesthesiology, Kyorin University School of Medicine
pp.349-352
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900845
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航空機による呼吸不全患者の輸送は,ヨーロッパにおけるポリオの大流行を契機として進展した.1956年にフランス厚生省の指揮のもとでパリ公営病院企業体が始めたポリオ患者の輸送に続き,翌1957年にはフランス空軍が航空機による患者輸送に協力した1).その後はあらゆる重症患者が航空機輸送の対象となり,1961年に設立されたヨーロッパアシスタンス社2,3)は患者輸送の豊富な実績を持つフランス航空4)と協調し,被災した旅行者の航空機輸送を開始した.
近年,日本人患者の航空機輸送例も増加し,航空機による患者輸送に関わるルールおよび航空機内の特殊環境に対する理解が輸送担当医には求められる5).
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