Japanese
English
綜説
細胞接着分子の呼吸器における役割
Role of Adhesion Molecules in Pulmonary Disorders
茆原 順一
1
,
嘉数 朝一
1
,
山本 高宏
1
,
倉知 大
1
,
東元 一晃
1
,
中島 重徳
1
Junichi Chihara
1
,
Tomokazu Kakazu
1
,
Takahiro Yamamoto
1
,
Dai Kurachi
1
,
Ikkou Higashimoto
1
,
Shigenori Nakajima
1
1近畿大学医学部第四内科
1Fourth Department of Internal Medicine, Kinki University School of Medicine
pp.115-123
発行日 1994年2月15日
Published Date 1994/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900809
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はじめに
接着分子に関する知見やその概念は,免疫・アレルギー学にとっては一つのrevolutional eventsであるように思われる.それほど接着分子の一つ一つの検討が展開されればされるほど,抗原提示能など,真に免疫・アレルギー反応の原点に深く関与していることが推測されるようになってきた.
接着分子は細胞表面上に発現され,種々の細胞の接着にかかわる分子であることは当然であるが,それだけではなく抗原提示能に深く関与し,またcostimulatory signalとしてsignalに関与する.表1,2に現在まで知られている接着分子とその発現細胞とligandを示したが,これら接着分子とligandが細胞接着という一つの現象を介して多くの疾患の病態に関与するのみならず,接着分子とligandを介した細胞情報伝達,細胞活性化を惹起して,疾患の病態に幅広く関与していることが推測されつつある1).
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