Japanese
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特集 細胞接着
細胞接着分子に対するCキナーゼの作用
Cell adhesion molecules associated with protein kinase C
伊藤 康一
1
,
丸山 悠司
1
Kouichi Itoh
1
,
Yuji Maruyama
1
1群馬大学医学部神経精神薬理学(ツムラ)講座
pp.119-121
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900025
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近年,細胞接着分子の存在が,神経系をはじめ種々細胞,組織の形態形成,発達,分化の過程で注目されている。しかしこの細胞接着分子とCキナーゼの相互作用に関する情報はきわめて少なく,その直接的証明はほとんどなされていない。現在,両者の関係を知る力法の一つは,Cキナーゼの活性化剤であるホルボールエステル(PMAなど)や,阻害剤のH7を培養細胞系に添加し,それらによる形態変化や接着性について検討することである。よって本稿ではこれら接着分子を,Ⅰ.免疫グロブリンスーパーファミリー(N-CAM,L1など),Ⅱ.インテグリンスーパーファミリー,Ⅲ.カドヘリンファミリーの3グループに大別し,神経系細胞を中心にそれぞれCキナーゼ関与の可能性について記述した。
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