Japanese
English
特集 肺移植をめぐって
肺移植の技術論
An Overview of Techniques for Lung Transplantation
板岡 俊成
1
,
新田 澄郎
1
Toshinari Itaoka
1
,
Sumio Nitta
1
1東京女子医科大学第1外科
1Department of Surgery Ⅰ, Tokyo Women's Medical College
pp.419-424
発行日 1993年5月15日
Published Date 1993/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900660
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緒言
近年,移植外科治療は腎臓,心臓とともに肺についても長期生存例が増加し,諸外国では確立された治療方法となってきている.しかし,肺移植に関しては1963年Hardyらの同種肺移植臨床第1例1)より1980年代に至るまで1年未満の生存2)しか得られていなかった.
他方,1980年代には肺移植の臨床成績が長足の進歩をとげ,1992年ISHLT Registry報告3)で1988年と1991年の30日死亡率を比較すると両側肺移植44%→13.6%,片肺移植22.3%→12.6%と心臓移植の30日死亡率10%に近づきつつあり,肺移植術・術前後の管理が確立されつつあるものと考えられている.
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