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〔目的〕心筋梗塞患者(MI)に対する長期運動療法の効果を検討した,〔対象および方法〕当院の運動療法に3年間継続参加したMI 10例を運動(Ex)群とした.また,運動療法を行ってないMI 6例を対照(C)群とした.両群に定期的に,modified Bruce法による症候限界性多段階運動負荷試験を行った.これより得られた心拍数(HR)・収縮期血圧(SBP)・ダブルプロダクト(PRP)を安静時,亜最大運動負荷時,最大運動負荷時において比較した.さらに運動負荷時間(TMT)についても比較した.〔結果〕Ex群において,亜最大運動負荷時のHR,SBP,PRPは1年後に有意に減少,最大運動負荷時は1年後に有意に上昇,その後2年間この状態を維持していた.また,TMTも1年後の有意な延長を維持していた.一方,C群では,上記の変化はみられなかった.〔総括〕運動療法を継続することにより,長期聞にわたり心負担の軽減が維持されることが示された.
To examine the long-term effect of intense physical training on exercise capacity of patients with myocar-dial infarction (MI), multiphasic treadmill stress test (MTST) with modified Bruce protocol was perfor-med repeatedly in 10 patients with training (Ex) and in 6 without training (C).
In C, heart rate (HR), systolic blood pressure (SBP), or pressure rate product (PRP: HR×SBP/10-2) at any stage of MTST was unchanged for 3 years after MI.
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