Japanese
English
特集 生体リズムからみた循環器疾患
心筋虚血の日内変動
Circadian variation of myocardial ischemia
泰江 弘文
1
,
小川 久雄
1
,
森上 靖洋
1
Hirofumi Yasue
1
,
Hisao Ogawa
1
,
Yasuhiro Morikami
1
1熊本大学循環器内科
1Division of Cardiology, Kumamoto University Medical School
pp.637-640
発行日 1990年7月15日
Published Date 1990/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900172
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心筋虚血は一般に午前に生じやすく午後には生じにくい日内変動が認められる。この現象は安定労作狭心症1)においても,急性心筋梗塞2〜4)さらには心臓由来の突然死5)の発症時刻においても認められるが,異型狭心症6)においても最も顕著に現れる。日内変動を生じる機序としては,自律神経活動の変動であるとか,血液凝固,線溶系の変動などが複雑にからみあっていることが考えられる。本稿では,心筋虚血の日内変動の臨床的特徴,その機序,さらに狭心症における心筋虚血発作と急性心筋梗塞発症時刻の日内変動の関連について述べる。
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