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特集 睡眠時無呼吸症候群(SAS)—臨床に役立つ最新知識Up to Date
睡眠時無呼吸症候群診断とattended PSG
Diagnosis of Sleep Apnea Syndrome and Attended Polysomnography
八木 朝子
1
Tomoko Yagi
1
1太田睡眠科学センター
1Ota Memorial Sleep Center
pp.720-725
発行日 2015年8月15日
Published Date 2015/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205756
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はじめに
PSGとはpolysomnographyの略称であるが,その名のとおり,睡眠時(-somno-)における多種類(poly-)の生理現象を記録(-graphy)することである.同一時間軸上に多種類の生体信号を描出することにより,睡眠の経時変化と生体現象との関連性を評価できる.睡眠障害の診断では中核的な検査であるが,睡眠時無呼吸症候群の診断および治療効果判定のスタンダード(標準)検査1〜3)とされている.米国睡眠医学会(American Academy of Sleep Medicine;AASM)の定義では3)最低7チャンネルの記録であり,脳波,眼電図,筋電図,心電図,気流,呼吸努力,酸素飽和度からなる.PSGの実施法には,専任の検者の終夜監視(attended)で行う場合と,そうでない非監視(unattended)で行う場合とがあるが,監視下PSG(attended PSG)のほうが検査の正確性が保証され,かつ安全性も担保される.
本稿では,睡眠時無呼吸症候群の診断や治療効果判定におけるattended PSGの有用性について述べる.
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