Japanese
English
特集 心筋生検をめぐって
心筋炎生検における組織内および末梢血リンパ球サブセット分類
Lymphatic subsets in myocardial tissue and peripheral blood of biopsy proven myocarditis
斎藤 司
1
,
井上 紳
2
Tsukasa Saito
1
,
Shin Inoue
2
1昭和大学医学部第二病理
2昭和大学医学部第三内科
1The Second Department of Pathology, Showa University School of Medicine
2The Third Department of Medicine, Showa University School of Medicine
pp.1179-1183
発行日 1988年11月15日
Published Date 1988/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205356
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はじめに
近年,拡張型心筋症との関連において,あるいは種々の不整脈や心症状の原因として心筋炎が注目されている。その成因の一つに自己免疫的機序の関与が示唆されているが,現在に至るまでその実態は不明である。一方慢性組織傷害を引き起こす他臓器の種々の自己免疫疾患において,末梢血のみならず組織内においてもhelper/inducer T細胞(Th/i)とsuppressor/cytotoxic T細胞(Ts/c)との間に不均衡が存在することが示されており1),本稿では,心筋生検より診断された活動性心筋炎を中心に関連疾患あるいは他の炎症性疾患を含めた組織内および末梢血のリンパ球サブセット分類について述べる。
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