Japanese
English
解説
気管支喘息とPsychogenic factor
Bronchial asthma and psychogenic factor
北村 諭
1
,
小林 淳
1
,
青木 茂行
1
Satoshi Kitamura
1
,
Jun Kobayashi
1
,
Sigeyuki Aoki
1
1自治医科大学呼吸器内科学教室
1Department of Pulmonary Medicine, Jichi Medical School
pp.383-387
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205232
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はじめに
種々の呼吸器疾患患者の診断に際し,内科医は胸部X線写真,気管支ファイバースコピー,臨床検査,身体所見,問診などを含め,さまざまな検索を行い確定診断を得ようとする。また治療に際しても,薬物療法,理学療法,放射線療法,呼吸管理などを含めて最大限の治療効果を得ようとする。しかし,このような場合に,内科医は患者の身体面にのみ心を奪われ,精神面には比較的関心がうすい場合が多い。各種肺疾患の治療に際し使用する薬剤が,さまざまな精神症状をひき起こすが,そのような薬剤としてはステロイドホルモン,気管支拡張薬,抗結核薬などがある1)。本稿では,これらの各種精神症状ならびに心因的要因とくに気管支喘息のそれについて簡単に述べてみたい。
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