巻頭言
分化と綜合のはざまで
小野寺 壮吉
1
1旭川医科大学第一内科
pp.1015
発行日 1987年10月15日
Published Date 1987/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404205126
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最近の臨床医学系の関係学会,研究団体の増加には瞠目するばかりであって,斯界の隆盛まことに目ざましいものがある。
日本内科学会のサブスペッシャリティーを標榜する日本循環器学会や日本胸部疾患学会の関連学術団体も次第に増えて,たとえば,心電学会があり,ペースメーカー学会,ホルター心電図研究会もこれに続くといった状態である。これは,一般には進歩の過程と考えられているが,上位学術団体は会員数の割には学会出席者は増えず,実のある討論はより小さな会合で行われることになってくる。分化の一つの姿である。
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