Japanese
English
装置と方法
電解式水素ガスクリアランス法による局所血流量測定—拡散因子についての実験的検討
Measurement of regional blood flow using electrolytic hydrogen clearance method:Experimental investigation about the effect of hydrogen diffusion
石橋 豊
1
,
中沢 芳夫
1
,
松野 好男
1
,
村上 林児
1
,
島田 俊夫
1
,
二瓶 東洋
1
,
盛岡 茂文
1
,
森山 勝利
1
Yutaka Ishibashi
1
,
Yoshio Nakazawa
1
,
Yoshio Matsuno
1
,
Rinji Murakami
1
,
Toshio Shimada
1
,
Tohyoh Nihei
1
,
Shigefumi Morioka
1
,
Katsutoshi Moriyama
1
1島根医科大学第四内科
1The Fourth Department of Internal Medicine, Shimane Medical University
pp.269-272
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204834
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水素ガスクリアランス曲線から組織局所血流量(RBF)を求める方法には,1964年Auklandら1)により提唱された吸入法と,1974年Stosseckら2)により提唱された電気分解法の2つの方法がある。いずれも水素ガスが洗い流される(wash out)時に発生する徴小電流を,局所に挿入された電極により感知し,その電流の減衰曲線から計算して血流量を求めるものである。霊気分解法は吸入法と比べて,危険性が少ないことや,操作が簡単で,しかも短時間に反復して測定できるという利点をもつことから,1981年に甲州ら3)による改良以来,各分野で広く使われるようになっている。
しかし,水素ガスのwash outには,常に水素ガスの拡散因子が関与しており,電気分解法においては,局所にのみ水素ガスを発生させる原理上,周囲全体に均等に水素ガスを飽和させる吸入法の場合よりも,その因子の関与が大きいと考えられる。しかしその検討を行った報告は少ない。
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