Japanese
English
装置と方法
水素ガスクリアランス法
Hydrogen clearance method
重松 宏
1
,
堀江 良秋
1
,
佐藤 正典
1
,
三島 好雄
1
Hiroshi Shigematsu
1
,
Yoshiaki Horie
1
,
Masanori Sato
1
,
Yoshio Mishima
1
1東京大学第1外科
11st Dept. of Surgery, Univ. of Tokyo
pp.993-997
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203629
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1945年Kety & Schmidt1)がN2Oを用いた脳血流測定法を,1963年Lassen2)らが放射性アイソトープ85Krの内頸動脈注入による脳局所血流測定法を発表して以来,Fickの原理に基づく拡散性不活化ガスを使用した組織血流測定法が広く用いられるようになった。1964年Aukland3)らが,水素ガスを利用した局所組織血流測定法を報告し,脳組織のみでなく種々の臓器の局所血流測定が可能となり,本邦においても1965年中村ら4,5)が腎や四肢骨格筋について,1971年小山6)や丸山ら7)が心筋について報告し,本法が局所組織血流測定に有用な方法として確立された。
近年,ユニークメディカル社から本法を用いたUHメータが市販され,田村ら8)は脳局所血流測定に用いているが,著者らも種々の病態の検討に本装置を利用し主として腹部諸臓器の局所組織血流測定を行なったので,装置原理方法を中心に報告する。
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