特集 カテコールアミン
イソプロテレノール投与による血漿遊離脂肪酸分画の変動とβ1選択性遮断剤(アセブトロール)の影響
西原 健二
1
,
鈴木 与志和
1
,
小林 明
1
,
安倍 成彰
1
,
神川 正
1
,
林 秀晴
1
,
桝村 義典
1
,
山崎 昇
1
1浜松医科大学第3内科
pp.1167-1171
発行日 1983年11月15日
Published Date 1983/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204329
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血中遊離脂肪酸(FFA)が,心筋のエネルギー源として重要であることはよく知られているが,虚血心筋にとっては,血中FFAの急激な異常上昇は有害であり,急性心筋梗塞時の不整脈の誘発因子としても重要視されている1〜4)。
血中FFAには,多くの脂肪酸分画があり,最近,血清脂質中のアラキドン酸やエイコサペンタエン酸と心筋梗塞との相関を認め報告したグリーンランドのエスキモーの疫学的研究5)のように,血中の脂質の変動を単に総FFA濃度の変化からばかりでなく,その構成脂肪酸分画の変化についても検討することが大切と考えられる。
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