Japanese
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装置と方法
新しく開発されたNCCOM(Noninvasive continuouscardiac output monitor)による心拍出量測定の評価
Evaluatien of a newly developed impedance cardiac output system, NCCOM (Noninvasive continuous cardiac output monitor)
松浦 雄一郎
1
,
田村 陸奥夫
1
,
山科 秀機
1
,
肥後 正徳
1
,
藤井 隆典
1
Yuichiro Matsuura
1
,
Mutsuo Tamura
1
,
Hideki Yamashina
1
,
Masanori Higo
1
,
Takanori Fujii
1
1県立広島病院胸部外科
1Department of Thoracic & Cardiovascular Surgery, Hiroshima Prefectural Hospital
pp.973-977
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404204297
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心拍出量は臨床医学上あるいは基礎医学の面においても生理現象の情報の一つとして重要視されているが,この測定にはこれまで各種の観血的あるいは非観血的な方式がある。即ち観血的な方法で近年臨床応用されているものとしては電磁流量計による測定法,Fick法,指示薬稀釈法,熱稀釈法,心血管造影法,Radiocardiogram法がある。非観血法としては,Impedance cardiography法,超音波法等をあげることができよう。
これまでの各種心拍出量測定法は,どちらかと言えば安静仰臥位で行なわれるのが原則であったが,Bomed社より出されたNCCOM (Noninvasive continuouscardiac output monitor)は従来のImpedance cardio—graphyによる方法を自動計測,計算させるようにしたもので,運動中も時々刻々一回拍出量,心拍出量が測定できるようになっている。この度,このNCCOMの性能について,ことに熱稀釈法による心拍出量と比較検討を行ってみたので,ここにNCCOMを紹介するとともに,その結果の一端を簡単に報告する。
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