新しい神経・筋機能検査・3
緊張性振動反射
川口 新一郎
1
,
渡辺 誠介
1
1千葉大学第1内科
pp.993-996
発行日 1977年9月15日
Published Date 1977/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914477
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器械的刺激は運動系の検査として,腱反射などに早くから用いられているにもかかわらず,電気的刺激に比して条件の厳密さを欠くという欠点があった.しかし,器械的刺激はある意味ではより生理的な刺激であり,特に筋紡錘が振動刺激に感受性が高いことが注目されて以来,振動器の改良とあいまって筋固有反応系の研究の重要な分野を占めるようになった.
振動刺激の運動系への作用は緊張性振動反射と振動刺激のH波,随意運動,姿勢反射などに及ぼす影響に大別されるが,以下これらについて簡単に解説する.
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