Japanese
English
研究
虚血性心疾患による突然死例の臨床的検討—特にその冠状動脈造影所見について
Sudden Coronary Death:A clinical and coronary arteriographic study
友常 一洋
1
,
阿部 博幸
1
,
脇屋 義彦
1
,
長坂 英雄
1
,
加納 達二
1
,
岡田 了三
1
,
北村 和夫
1
Kazuhiro Tomotsune
1
,
Hiroyuki Abe
1
,
Yoshihiko Wakiya
1
,
Hideo Nagasaka
1
,
Tatsuji Kanoh
1
,
Ryozo Okada
1
,
Kazuo Kitamura
1
1順天堂大学循環器内科
1Department of Cardiology, Juntendo University School of Medicine
pp.435-440
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203969
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中年以降の心臓性突然死の大部分が冠状動脈硬化性病変によるといわれている。Framingham Study1)によれば冠状動脈疾患による死亡の2/3は病院外で死亡しているため冠状動脈疾患による突然死の実態と病態生理はわれわれ臨床医の手に充分把握されているとはいえない。米国においては冠状動脈疾患が日本人の約10倍ということもあり,sudden coronary deathは重大な問題となっており,それについての疫学,臨床所見,病理所見など多方面よりの検索がなされている。しかし日本ではそれに関した報告は少ないので,1例1例の詳細な検討の積み重ねが今後適状動脈疾患による突然死の予防の糸口になると思われる。
今回われわれは,順天堂大学循環器内科において冠状動脈造影施行後,内科的治療にて経過観察中突然死をきたした8症例を経験したので,その冠状動脈造影像を中心に検討し,若干の考察を加え報告する。
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