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周知のごとく,本態性高血圧症(以下,EHT)における昇圧機序の多くは末梢血管抵抗の,また一部は心拍出量の増大によるとされる。この末梢抵抗,心拍出量の増大はいずれも交感神経活動の亢進によって起りうる。さらに,日常使用される降圧剤には,中枢より末梢に至るいずれかの部位で交感神経系を抑制する作用を有するものが多い。従って,本症の成因,病態に交感神経系が関与する可能性はきわめて大きいといえる。事実,本症の病因,病態に与る交感神経系の役割は古くから注目され,交感神経活動の指標として,主に尿中のcatecholamine(CA)やその代謝産物の測定が行なわれてきた。一方近年になり,血漿CA濃度の微量測定法が確立,普及されるにつれ,この分野の研究はいっそう活発となり,数多くの成績が報告されるようになった。しかしながら,本症におけるCAの動態については末だ諸家の見解が一致せず,本症の成因に交感神経系がいかに関与するかは現在もなお明らかでない。
Plasma noradrenaline (PNA) concentration, plasma renin activity (PRA) and supine blood pressure were simultaneously measured in 95patients with mild essential hypertension (eHT) immediately after and two weeks after hospital admission. PNA concentrations were also com-pared among young (age group under 39), middle (40-59) and old age (over 60) patients and among the renin subgroup.
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