特集 肺末梢領域の病像と病態
Cinebronchographyによるびまん性汎(呼吸)細気管支炎の気道動態の研究
谷本 普一
1
,
中出 紘一郎
1
,
荒井 信吾
1
,
蒲田 英明
1
,
遠藤 和彦
2
,
本間 日臣
3
1虎の門病院呼吸器科
2虎の門病院生理検査室
3順天堂大学呼吸器内科
pp.487-493
発行日 1981年5月15日
Published Date 1981/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203768
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びまん性汎(呼吸)細気管支炎は,呼吸細気管支に病変の主座をおく慢性炎症が,両肺びまん性に存在し,強い呼吸障害をきたす疾患である1〜3)。本症における閉塞性障害の部位が呼吸細気管支に存在することは,すでに形態学的に実証されているが,上位の気管支の虚脱ないし縮小をあらわす1秒率の低下が何故起こるかは,以前から不明にとどまっていた。私共は昭和50年以来Cine—bronchographyを本症および他の肺疾患に施行し,気道の動態を検討してきたが,本症における1秒率低下と気道の動態の関係を明らかにすることができたので報告する。
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