Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
冠状動脈造影法の臨床応用は,大動脈起始部に造影剤を注入して成功した中山1),Radner2)を先駆とし,Seldin—ger3)の経皮的挿入法やArnulf4)のアセチールコリン法をへて,1959年Sones5)がselective arteriogramを確立させたことにより一般に普及したといえよう。さらに本法の虚血性心疾患診断上の重要性は周知の通りで,側副血行路の検索とともに心機能との関連性についても論議を提起している6〜8)。
しかしながら,一定の太さ以上の血管造影にとどまる冠動脈造影所見から心筋内血流分布を推定することは困難をきわめ,ここに心筋撮像所見の有用性がその機器の開発改良に即応して関心の的となってきた。ただ,かくして得られた心筋層に対する解析も従来ほとんどオブザーバーによる視覚的観察に依存してきており,その評価になお検討すべき余地を残しているように思われる。本研究ではこの点に着目し,より客観的な分析への試みを目途とし,臨床例に適用し些か知見を得たので報告する。
Image interpretation of myocardial scintigram used to be obtained by identification of inter-observer without knowledges on any clinical and cardiac catheterization data.
Attempt was made, in this study, to make quantification for regional myocardial uptake of the intravenously injected thallium-201 in ischemic heart disease.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.