特集 肺高血圧症
実験的肺高血圧症—とくにmonocrotalineによる肺高血圧症の病態と成因
渡辺 昌平
1
1千葉大学医学部肺癌研呼吸器内科
pp.4-11
発行日 1979年1月15日
Published Date 1979/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203296
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
実験的肺高血圧としては,現在,およそ,①左右短絡作成によるもの,②肺静脈高血圧によるもの,③肺塞栓によるもの,④低酸素負荷によるもの,⑤われわれの行っているmonocrotalineによるものがある。
ここではとくにmonocrotaline肺高血圧実験モデルについてのべる。この実験モデルは,原発性肺高血圧primary pulmonary hypertension (PPH)のモデルとしてわれわれが従来行っているものであり,肺動脈圧上昇は実験初期からおこり,肺線維化傾向もみとめられるゆえ,今回のシンポジウムの主題,肺のFibrosing—Vascular Disorders (PCTD—笹本)の検討に対応すると思われる病態が少なくない。
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.