Japanese
English
特集 心房中隔欠損症(ASD)
心房中隔欠損症の自然歴と手術適応
Natural history and surgical indication of atrial septal defect
楠元 雅子
1
,
住吉 徹哉
1
,
黄田 純子
1
Miyako Kusumoto
1
,
Tetsuya Sumiyoshi
1
,
Junko Kouda
1
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所内科
1Dept. of Inter. Med., The Heart Institute of Japan, Tokyo Women's Medical College
pp.329-336
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203181
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心房中隔欠損症(ASD)は,先天性心疾患の中で最も頻度が高く,また比較的予後の良好なものである。近年,小・中学校における学校検診に循環器系が加えられるようになり,無症状のものが発見される機会が多くなった。一度心疾患の診断がつけられると,学校側で不必要に体育や部活動を禁止することが多く,児童の生活に与える影響が大きい。各々の患者の重症度を知り,その自然歴を考慮しながら,手術の適応と時期を判定することが,心臓専門医のみならず,一般臨床医に課せられた義務と考えられる。
本稿では,ASDの自然歴,手術成績とその予後を検討し,手術適応について考えてみたい。なお.その他の心奇形を合併するASDや心内膜床欠損症に関しては,他の著者の方々が触れられるので,ここでは二次孔中隔欠損のみを取り扱った。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.