Japanese
English
装置と方法
携帯型心電図電話伝送装置について
Equipment of Portable ECG Transmitter on Telephone
今井 健雄
1
Takeo Imai
1
1(財)医療情報システム開発センター
1The Medical Information System Development Center,planning division
pp.239-243
発行日 1978年3月15日
Published Date 1978/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203171
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心電図は循環器疾患はもとより,その他の疾患においても診療上重要な情報を提供するものであり,健康管理,一般診療,患者監視,救急医療,地域医療,等各医療分野で益々重要視されてきている。しかし,心電図の判読にはかなりの習熟を必要とするので,専門家あるいは自動解析装置を備えたセンタに送ることが実用的な意義を持つことといえる。心電図を伝送する方法としては無線伝送と有線伝送とがある。無線方式は,救急者,へき地(山間部,離島),船舶からの伝送に適しているが,実施においては電波管理法の規制を受けるため,実用困難な面がある。病院内にはテレメータ装置として実用化されている。また有線方式は実用化の可能性が大きく,特に一般公衆電話回線を利用する方法は,電話回線の質および普及や経費の点で有望である。
心電図の電話伝送は,1952年頃から米国で研究がすすめられ1),近年コンピュータによる自動解析と組んだシステムが実用化され,非常に普及している。わが国でも1960年代頃より研究がなされており2,3),地域医療,救急医療の手段として研究されてきており,東京都では救急車に装置を備え,患者宅から専門医のいるCCU施設へ心電図を伝送し,成果を上げている。
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