臨時増刊特集 これだけは知っておきたい治療のポイント 第2集
I.救急車で運ばれてくる重症患者の処置
心電図電話伝送
高野 照夫
1
,
岡野 和弘
1
,
大林 完二
1
1日本医大集中治療室
pp.1758-1759
発行日 1978年12月5日
Published Date 1978/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402208140
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はじめに
急性心筋梗塞,重症狭心症および重症不整脈は発作時の死亡率が高く,救急処置が必要であるばかりでなく,できるだけ早く適切な治療を行いうる専門施設へ収容することが望まれる.また,これらの疾患では心電図から重要な情報が得られるにもかかわらず,その判読には専門的知識が要求され,一般医が診断に苦しむこともしばしばある.こんな場合,心電図を一般電話回線を利用して心臓病の専門医のいる施設へ送り,診断・治療について指示を得ることができれば,最も適切な処置を行うとともに,最も適切な施設へ収容することも可能である.このような利点から,数年前よりわが国でも心電図の電話伝送が普及してきた.
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