講座
Artificial oxygenation
呉 大順
1
Taijun Go
1
1東京大学医学部胸部外科
1Dept. of Cardiovascular Surgery, Faculty of Med., Univ. of Tokyo
pp.395-403
発行日 1976年5月15日
Published Date 1976/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202900
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人工的に血液に酸素加して肺の機能を代行させることをArtificial oxygenationといい,酸素加装置を人工肺(Qxygenator)という。
血液の人工的酸素加には必然的に血液の灌流装置が必要であり人工心肺装置による体外循環をともなう。人工心肺を使用した生体の体外循環は1939年Gibbon1)により初めて動物実験が成功し,1953年Gibbon2)により心臓手術に臨床応用されて成功して以来急速に進歩した。その適応範囲は人工肺を含めた人工心肺装置,体外循環法の進歩により単に開心術の際の体外循環にとどまらず悪性腫瘍に対する局所灌流,移植臓器保存のための臓器灌流や心不全,呼吸不全に対する補助循環にひろがっている。
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