Japanese
English
綜説
化学受容体—呼吸刺激因子としてのCO2,H+と中枢化学受容体
Chemoreceptor: CO2 and H+ as respiratory stimuli, and central chemoreceptor
名津井 悌次郎
1
Teijiro Natsui
1
1帝京大学医学部第1生理学教室
11st Dept. of Physiology, School of Med., Teikyo Univ.
pp.956-964
発行日 1975年11月15日
Published Date 1975/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202826
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動脈血PO2が正常(100mmHg)であれば安静時の換気量に対する末梢の化学受容体(大動脈小体と頸動脈小体)の受け持つ割合は10〜20%程度であるが,動脈血PO2が低下すればそれを特異的に感受して換気量が増大する。一方中枢の化学受容体はPCO2あるいは〔H+〕の上昇を特異的に感受する。このように末梢と中枢の化学受容体の機能的な分担がかなりはっきりしている。
ここでは低酸素刺激のない状態,つまり中枢の化学受容体に焦点をしぼり現在までに判っている,あるいは予想されているその場所と刺激因子についてまとめてみる。
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