Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
心疾患の管理では,心不全対策が最も重要と思われる。その心不全の成因についての基本的なメカニズムはいまだ不明であるが心不全における血行動態については病態生理,生化学などの面からかなり研究されてきた。心臓の収縮能の評価の指標として心臓のポンプ機能と心筋機能が挙げられる。これまではおもにポンプ機能の面から評価されていたが,ポンプ機能はふつうは心臓自身の働きのほかに末梢血流抵抗,静脈血環流などの心外性の要因にも左右されるので必ずしも心臓自体に由来する収縮能力をそのまま反映するものではないといわれており,それに最近のエレクトロニクスの目ざましい進歩にともない心筋のメカニックスの原因を応用して拍動心における心筋の収縮性を知り心筋機能の面からの追求がさかんになってきた。しかしいまだ心筋機能の指標が完全に臨床的に確立されていない現在,診断上ポンプ機能を示す諸指標が依然として重要であることにはかわりはない。
また検査として正確なデータを提供することは必須条件であるがそのほかに手軽にしかも被験者になるべく苦痛を与えることなく経時的に何回も測定できることが理想である。小児ではとくにその要望度が大きい。
The microvibration (MV) on the scalp as asubstitute for the conventional ballistocardiogram (BCG) and electrocardiogram (ECG) of the limb lead II were simultaneously recorded on 120 healthy subjects and 26 patients with heart failure ranging in age from newborn to school children. Teh main components of the MV were named the H,I,J and K as same as the main components of the BCG. The Q-J interval, the duration from the Q wave of the ECG to the J deflection of the MV was measured in seconds.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.