Japanese
English
Bedside Teaching
急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群
Muco-cutaneous lymphnode syndrome
草川 三治
1
,
薗部 友良
1
Sanji Kusakawa
1
,
Tomoyoshi Sonobe
1
1東京女子医科大学第2病院小児科
1Dept. of Pediatrics, Tokyo Women's Medical College
pp.771-776
発行日 1974年10月15日
Published Date 1974/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202677
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1960年頃より小児科領域に高熱が続き,眼球結膜の充血がみられ,口唇も赤く,苺舌や体幹に発疹があり,手足先がテカテカパンパンに腫張し,癒り際に指先の皮がむける病気がみられるようになってきた。猩紅熱と異なり抗生物質に不応で,種々の面からStevens-Johnson症候群とも異っているので,1967年川崎が50例をまとめて新らしいclinical entityとして報告した。当初予後良好と考えられていたが,以後小児科医の関心をひき,1970年に厚生省による研究班ができて数々の報告や研究が相次ぎ,次第にその全貌があきらかになり,死亡例や心臓障害例が多く存在することが判明した。ここでは心臓障害を中心としたMCLSの概略を述べてみることにする。まず症例を呈示する。
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