Japanese
English
ジュニアコース
エコーグラム(1)
A Primar to Echocardiogram(1)
仁村 泰治
1
Yasuhara Nimura
1
1大阪大学医学部阿部内科
11st Dept. of Int. Med., Medical School, Osaka Univ.
pp.1051-1057
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202558
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超音波による生体検査はここ約15年程の間に臨床診断の場にとり入れられ,いわゆる非破壊検査としてその用途が期待されている。そのなかでも心臓はその解剖学的条件が比較的超音波検査によくマッチしていることもあり,超音波検査としては最もdefinitiveな所見を与える分野となっている。心臓に用いられている方式には,UCG1)2)3)(Ultraschallkardiogram, ultrasound cardio—gram,最近の米国の文献ではechocardiogramが用いられていることが多い。本邦では慣用的にUCG4)5)と称されていることが多いので以下では全てUCGを用いる),超音波心臓断層法,ドプラ法,Cスコープ法などがある4)。しかしこのうちでUCGは方法的にも簡便であり,近年海外文献も著しく多くなり,本邦でも急速に多くの人々が用いられると予想されるので,本文ではUCGに限って述べることにしたい。しかしUCGについては本誌上ですでに紹介されたこともあるし6)7),また著者も各所で紹介してきた8)〜12)。ところでUCGは一本のビームで心臓の立体的な構造を見ているため,ビームの方向に従っていろいろな図形が現われるし,また装置の調節如何によって見掛け上像の性状が異って現われるようなことがあり,それゆえUCGを始めたばかりの時は多少とも混乱をきたすような点もないことはない。
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