胃と腸ノート
リニヤ電子スキャンによる胆道・膵腫瘍のエコーグラム―3.胆囊癌のエコーグラム
竹原 靖明
1
,
佐藤 正
1
1関東中央病院外科
pp.1016
発行日 1977年8月25日
Published Date 1977/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403112592
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患者は65歳の女性,下腹部痛と便秘を主訴として入院,入院時,貧血黄疸はなく,右季肋下に抵抗を触知した.肝機能検査ではAL-P-aseおよびγ-GTPが高値を示し,経口胆囊造影では胆囊,胆管は造影されなかった.その後黄疸が出現し,上部消化管透視で十二指腸に軽度の通過障害を認めた.エコー検査では次のように「胆囊癌」を強く疑わしめる所見を得た.
〔エコーグラムの所見〕Fig. 4ABはシェーマに示したように,2方向から記録した一組のエコーグラムである.
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