Japanese
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Bedside Teaching
特発性呼吸障害症候群(IRDS)の人工呼吸管理
Respiratory Management of Indiopathic Respiratory Distress Syndrome
川島 康男
1
Yasuo Kawashima
1
1神奈川県立こども医療センター麻酔科
1Anesthesiology, Kanagawa Children's Medical Center
pp.345-352
発行日 1973年4月15日
Published Date 1973/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202484
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IRDS特発性呼吸障害症候群は「出生直後あるいは比較的短期間のうちに生じる呼吸困難で,感染,中枢神経系の障害,先天性心疾患,吸引症候群など,呼吸障害の原因となる他の疾患の否定されたもの」と一応定義される。この呼吸障害を主徴とする疾患は,新生児死亡の最大原因を占め,その本態の把握は因難を極めたが,最近の知見の増加は著しく,わが国の藤原はじめ多くの研究者,臨床家により,ほぼその病態生理の全貌が明らかにされてきた。それとともにIRDSの治療上に占める人工呼吸管理の重要性が強調され,治療成績に決定的な影響を及ぼすことになった。以下,IRDSの治療における人工呼吸管理の役割を,病態生理と関連させつつ述べることにする。
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