Japanese
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特集 呼吸機能検査体系化への提案
臨床呼吸機能検査における質量分析計の役割
Mass Spectrometer for Clinical Pulmonary Function Tests
西田 修実
1
Osami Nishida
1
1広島大学医学部第二内科学教室
1The 2nd Department of Internal Medicine, Hiroshima University, School of Medicine
pp.17-21
発行日 1973年1月15日
Published Date 1973/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202452
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臨床呼吸機能検査でガス分析がいかに重要であるかは周知であり,このために諸種のガス分析装置が用いられているが,ガス濃度の変化を速やかに分析,記録しうる装置は非常に少ない。しかし,最近Fowlerら1)2),Muysersら3)〜5)が呼吸機能検査用マススペクトロメーター(質量分析計)を作製して以来,He, H2O, Ne,C2H2, N2, O2, Ar, CO2, N2O, SF6などのガス濃度の変化は速やかに分析記録されるようになった。呼吸機能検査用マススペクトロメーターは今後本邦においても広く用いられるようになるであろうと思われるので,本論文ではこの装置について少しばかり解説を試みたいと思う。また著者ら6)〜10)は島津製作所との共同研究で最近,本装置の開発にほとんど成功したので11),その装置の紹介もしたいと思う。
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