Japanese
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ジュニアコース
不完全脚ブロック
Incomplete Bundle Branch Block
春見 建一
1
Kenichi Harumi
1
1東京大学医学部第二内科学教室
12nd Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.401-412
発行日 1972年5月15日
Published Date 1972/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202380
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不完全脚ブロック(incomplete bundle branch block)という心電図診断名は1920年代より使用されており,完全脚ブロックと正常伝導との中間に位する伝導障害という意味で臨床的に用いられてきている。
不完全脚ブロックという診断は,今日でも基本的には以前からと同じような心電図所見に対して用いられているが,メカニズムに関しては,脚の伝導障害にばかりよるものではなく,伝導系のもっと末梢の障害によっても同様の変化を生ずる可能性があり,また新しい伝導異常の考え方がここ20年間位でいろいろ出されてきているので,以下いくつかの点につき考察してみたい。
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