巻頭言
脳へのアプローチ
田崎 義昭
1
1北里大学医学部内科
pp.707
発行日 1971年9月15日
Published Date 1971/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202299
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臨床的な脳へのアプローチとして,脳循環代謝の測定がきわめて重要であることはいうまでもない。定量的な脳循環測定法としてKety & SchmidtのN2O法が発表されてからすでに25年を経過し,脳循環代謝の研究は今日ではめざましい進展をとげた。この25年間は1945年から1960年までの前半期と,それ以後の後半期に分けることができる。
前半期の研究の主流はN2O法を主とする全脳平均血流および代謝の測定であり,後半期の主なものはLassen & Ingvarによる局所脳循環測定と,Meyerおよび後藤らによる脳循環代謝の動的観察法であるといえる。
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