Japanese
English
装置と方法
経剣状突起下心嚢液持続排除法
The Continuous Drainage of Pericardial Effusion by Subxiphoid Approach
赤塚 宣治
1
,
町井 潔
2
Nobuharu Akatsuka
1
,
Kiyoshi Machii
2
1東京大学医学部第1内科学教室
2三井記念病院循環器センター
11st Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo
2Center for Cardiovascular Disease, Mitsui Memorial Hospital
pp.1077-1081
発行日 1970年12月15日
Published Date 1970/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202214
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はじめに
内科,循環器関係の症例報告をみると,「心タンポナーデにより発見された悪性腫瘍」というような演題が,かなり目につく。これらの症例はすべて,全身状態が悪いためか,数回心嚢穿刺が施行された後に死亡している。
心嚢内への液体貯溜は種々の原因で生じうる。しかし,心嚢内液体貯溜があるのみでは心タンポナーデを生じるとは限らず,貯溜の速度,量などが問題となる。一般的に心嚢液貯溜に対しては,表に示す如き液排除法を施行しうるが,急性の循環動態の変化を伴っている心タンポナーデの状態下において安全に施行しうる方法は多くはない。
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