巻頭言
屍体内停止心の灌流保存
新井 達太
1
1東京女子医科大学日本心臓血圧研究所
pp.385
発行日 1970年5月15日
Published Date 1970/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202140
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心臓移植が臨床例に行なわれてから2年以上になる。一時,各国で相ついで心臓移植が行なわれ,現在までに200例近くの臨床例が行なわれている。しかし,その数は最近少しずつ減り,反省期というか,医学的にもかなり大きな壁の前に立っているというが現況であろう。
その第1は免疫学的問題,第2にdonor心の入手の困難性と,そのdonor心を移植まで如何にして最高の条件で保存するか、第3にはdonorの死亡時期の医学的・社会的問題であろう。
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