巻頭言
僧帽弁狭窄症の手術
西村 正也
1
1九州大学医学部第1外科学教室
pp.931
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202083
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僧帽弁狭窄症の手術はすでに20年前から盛んに行なわれていて,本症は心臓外科の普及発展にパイロット的役割をした疾患ともいえる。
手術が比較的簡単で,心耳から指一本を挿入するだけで交連切開ができ,その効果も著しいものが多いことから,心臓外科のうちではごく初歩的な手術とみなされ,僧帽弁交連切開術はあたかも虫垂切除術のようなものだとさえいわれていた。
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