装置と方法
Echocardiograph
島田 英世
1
,
SEGAL B. L.
2
Hideyo Shimada
1
1Hahnemann Medical College and Hospital, Philadelphia, Pennsylvania, U. S. A., and Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
2Hahnemann Medical College and Hospital, Philadelphia, Pennsylvania, U. S. A.
pp.871-876
発行日 1967年10月15日
Published Date 1967/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201829
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はじめに
超音波を用い,そのecho波を利用して,心臓内の動きを観察しようとする試みが,Edlerら1)2)によって行なわれてから,十数年の月日を経た。この間,多くの技術的改良や,臨床応用が行なわれ,現在では,僧帽弁膜症,ときに三尖弁膜症,および滲出性心膜炎の診断法として,その意義をみとめられた検査法となっている。この方法はechocardiographyまたは,ultrasoundcardiographyの名称が与えられている。
わが国の超音波に関する研究はきわめて多岐にわたっているが,心臓検査法としての利用法の研究は,比較的少なく,今後の普及が期待される領域と思われる。
本稿においては,その装置の基礎知識と,記録方法の手枝について述べたいと思う。
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