Japanese
English
装置と方法
炭酸ガス分圧の連続測定の一法
A New Method for Determination of Pco2, Both in Riquid and Gas
高島 史路
1
,
村上 勲
1
Shiroh Takashima
1
,
Isao Murakami
1
1日本光電工業株式会社
1Nihon Kohden Kogyo Co.
pp.137-140
発行日 1967年2月15日
Published Date 1967/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201741
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はじめに
血液,体液,呼気中の炭酸ガス分圧の測定法としてはVan-Slyke, Haldane, ScholanderおよびSererin—ghaus法などが一般臨床に広く用いられ,かつ定常法とされている。これらの方法はいずれも資料を採取しそれを分析するという方法である。このほか赤外線分光,吸収法やガスクロマトグラフにおいてもほぼ同様であるといえよう。
現在の医学においてとくに要求されることとして,血行動態の動的計測ということが大きなテーマとしてとりあげられつつある。これは,各測定装置で生体の諸変化を動的な状態において連続的に測定しようとすることであり,心電計などの生体の電気現象の計測装置ではトランジスタ化され軽量小型で,数種の生体現象をテレメーターにより電送する方法が開発され,用いられている。生体が化学変化を主休としていとなまれている以上,その化学的諸現象を動的に連続して計測することはきわめて意義のあることであるが,現在における技術的水準では適当な方法がなく,臨床面からも早急な開発がのぞまれている分野の一つである。この傾向はこの分野全般においていえることで,大きな努力が払われている。現時点における状況は他のME諸装置に比較し,定性,定量の精度において同一水準にあるとはいえず,とくに動的な値においては差が大きい。
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