Japanese
English
特集 脳梗塞の診断をめぐる諸問題
慢性脳循環不全症(脳動脈硬化症)と脳梗塞の脳循環
Cerebral Blood Flow in Cerebral Arteriosclerosis and Cerebral Infarction
赫 彰郎
1
,
北村 伸
1
Akiro Terashi
1
,
Shin Kitamura
1
1日本医科大学第2内科
1Department of Intemal Medicine, Nippon Medical School
キーワード:
cerebral blood now
,
cerebral infarction
,
cerebral arteriosclerosis
,
positron emission tomography
Keyword:
cerebral blood now
,
cerebral infarction
,
cerebral arteriosclerosis
,
positron emission tomography
pp.823-832
発行日 1991年9月1日
Published Date 1991/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406900241
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脳血管障害の病態生理については,動物実験や臨床的検討から多くのことが明らかにされてきている。脳循環については脳血流(Cerebral blood flow, CBF)を局所的定量的に測定することが可能となり,X-CTやMRIからはわからない機能的な変化を知ることができるため,各施設で多くの研究がなされている。脳梗塞の病態の中心の一つは脳血流障害であり,急性期および慢性期のこの変化をとらえておくことは,その治療や予後を考える上で必要なことである。この稿では,脳梗塞と脳血管障害の発生や血管性痴呆につながる慢性脳循環不全症(いわゆる脳動脈硬化症)の脳循環所見について,主に近年のSPECTやPETなどのNeuroimaging手段を用いたこれまでの検討結果について述べてみたい。
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