Japanese
English
ジュニアコース
呼吸反射
Respiratory reflexes.
中山 昭雄
1
Teruo Nakayama
1
1名古屋大学医学部第1生理学教室
1Department of Physiology, Nagoya University, School of Medicine.
pp.329-335
発行日 1966年4月15日
Published Date 1966/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201581
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呼吸本来の目的はいうまでもなく血液ガスの性状を生理的範囲内に保つことにあるから,それに関する必要な情報はすべて呼吸中枢に伝えられるが,これらのche—micalな情報の他に第1図に示すように各種の情報が直接にあるいは間接に伝えられ,それらが総合されて中枢からのoutflowとなる。このoutflowはまた脊髄前角において多少とも修飾を受けている。したがって呼吸は内因外因性のすべての刺激に反応するといっても過言ではない。
呼吸反射の研究において特に注意しなければならないのは,動物の種による差が大きいこと,たとえばHer—ing-Breuerの反射は兎で著明にあらわれるからといって猫でもそうであるとは限らない。第二に,用いる麻酔薬によって成績が異なることであろう。化学受容器反射の研究に最もよく用いられたのはchloraloseであった。
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