巻頭言
アイソトープの医学への応用
塚本 憲甫
1
1放射線医学総合研究所
pp.179
発行日 1966年3月15日
Published Date 1966/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201561
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近年におけるラジオアイソトープの医学的応用の分野(nuclear medicine)の発展は,まことに目覚ましいものがある。その理由を考えてみると,これに利用できるアイソトープの種類とその標識化合物の著しい増加による応用範囲の拡大もさることながら,また一方においてこれを検出する機器の精度が年を追って急速に改善されてきたことを忘れてはならない。
したがって診断に使用すべきアイソトープの量も減少し,これを安全に用いることが可能となり,これらのアイソトープの放出する各種の放射線のエネルギーも広い範囲にわたって補捉しうるようになったことも見逃がし得ない大きな進歩である。
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