Japanese
English
ジュニアコース
循環時間の測定法とその意義
Measurement of Circulation Time and its Physiological and Clinical Significance.
小出 直
1
Tadashi Koide
1
1東京大学医学部上田内科
1The 2nd Dept. of Internal Medicine, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo.
pp.891-897
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201518
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デコリンあるいはエーテルによる循環時間測定法は,ルーチンの循環機能検査としてきわめて普及しているが,循環時間というものは循環動態の指標としてどの程度の臨床的意義があるのだろうか。近代循環生理学の知識からすると,循環動態の表現に必要な基本的指標は血流量,心血管腔内圧,心血管腔内容積の三つであるが,循環時間はこれらとどのような関係にあるのだろうか。
理論的な考察をさておいても,循環時間の測定値にはかなりバラツキが多く,その精度に不信感を抱く人も多いと思うが,精度を上げるには実際上どのような注意が大切であろうか。そしてえられた値は臨床上いかなる疾患の鑑別に有効であろうか。それとも現代ではかかる検査は時代おくれで無意味であろうか。
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