Japanese
English
症例
チアノーゼを伴った左心症の1治験例
A Case of Levocardia with Cyanosis
堀内 藤吾
1
,
松沢 一男
1
,
阿部 忠昭
1
,
山形 昭
1
Togo Horiuchi
1
,
Kazuo Matsuzawa
1
,
Tadaaki Abe
1
,
Akira Yamagata
1
1東北大学医学部桂外科教室
1The Surgical Clinic of Katsura, Tohoku University, School of Medicine.
pp.787-791
発行日 1962年11月15日
Published Date 1962/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201155
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I.緒言
先天性心疾患が内臓転位に合作してみられる事実は,内外の文献に散見されるが,特に左心症(Levocardia)は比較稀な疾患であり,その報告は150例に満たない1)。本症の心奇形は高度であつて,あらゆる奇型を複雑に合併しており,又単なる内臓転位は少なく,多くの臓器奇形がみられる点興味ある処である。
我々はチアノーゼを併う左心症の一例にBla—lock氏手術を施行して軽快せしめ,術後虫垂炎切除に際して腹部臓器の転位および脾の欠損を確認したので報告する。
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