外国心肺研究所紹介
Cleveland ClinicのResearch Division
増山 善明
1
1東京大学田坂内科
pp.670-671
発行日 1961年9月15日
Published Date 1961/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404201023
- 有料閲覧
- 文献概要
Cleveland ClinicのResearch DivisionはI. H. PageをDirectorとし,高血圧・動脈硬化を中心課題とした研究所として有名であり,日本人留学生の多いことでも有数である。Cleveland Clinicについてはすでに上田英雄教授(内科6(6):1181,昭和35年12月),伊藤巌博士(綜合医学15(8):639,昭和33年8月)によつても紹介せられているが,著者は1958〜1959年,ここに留学する機会をえて,Dr.Pageの研究室で研究を行つてきたので,一部上記の紹介と重複する点もあるが,私の感想をまじえて当研究所の概略をここに紹介してみたいと思う。
Clevelandは米国Ohio州の北部,Lake Erieに面しており,東西30哩,南北10哩にわたる部をGreater Clevelandと称し,人口約150万,うち市内には約91万をようしている。米国で7番目の大都市といわれており,Detroit, Pittsburgと共に一連の工業都市として知られているが,同時に文化・教育等の面でも一つの中心をなしている。市の周囲は公園につつまれ"Forest City"といわれ,研究には落着いた環境である。
Copyright © 1961, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.