巻頭言
呼吸生理学の発展を期して
望月 政司
1
1北大応用電気研究所
pp.667
発行日 1958年9月15日
Published Date 1958/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404200666
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筆者がドイツ留学中一緒に仕事をしていたBartels教授等が,他の同学の志を集めて1956年の10月,Hannoverの近くのBad Oeynhausenで肺機能に関するシンポジュームを開いた。この時の口演内容を纒めた Lungen und kleiner Kreislaufという本が, Springer Verlagから出版されたことは広告を見て知つていたが,先日日本橋の丸善で偶然にそれを見つけて買い求めた。
この本の内容は,肺機能検査を仕事とする人達にはかなり参考になるものであるが,それにもまして参考にしたいことは,このシンポジュームをもつに至つた学問的基礎の大きさと,斯学の発展に対する熱意とである。
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